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「腎」は生命の源
こんにちは。
ミドリ薬品漢方堂
国際中医専門員の阿部です。
腰回り、下半身、温かくしていますか?
「腎(じん)」 は“生命の源”で、身体の中でもっとも大切な臓器のひとつ。
中医学では、腎のエネルギーが強い方ほど、年齢を重ねても元気で過ごすことができると考えます。
腎は、腎臓のことだけではなく、成長、発育、生殖、老化に関わるホルモン分泌や泌尿系、自律神経系、免疫系の機能、耳、目、骨、脳、髪などにも深く関与しています。
生命活動に必要なエネルギーを「腎精(じんせい)」といい、この腎精が不足すると、骨が弱くなったり、白髪が増える、髪の毛が抜けやすい、難聴や耳鳴りの症状もでやすくなります。
最近、白髪が増えた、足腰のだるさなどがあったら“腎の弱り”が関係しているかもしれません。
身体はだんだんと老化していくものですが、腎の老化をゆるやかにして、少しでも元気で過ごす為には、腎を養うことが大切。
とくに黒い食材がおすすめになります。
腎を補う代表食材の“黒豆”は、毎日でも摂っていただきたい食材。
お正月だけではもったいないですよ^^

<黒豆ご飯>

◇腎を養う食材
黒豆、黒ごま、黒米、黒きくらげ、昆布、ひじき、わかめ、のり、干し椎茸、クコの実、松の実、くるみ、栗、かつお、えび、羊肉、シナモン、八角、銀杏、カシューナッツ、にら、豚肉、山芋、ブロッコリー、牡蠣、しじみ、すっぽん、たら、ホタテ、たこ、いか、卵、など
*赤色(温性・熱性)…温める食材 冷えている方は温める食材を。ほてりやのぼせがある方は摂り過ぎないようにしましょう。
*青色(涼性・寒性)…冷やす食材 冷やす食材は食べる時は温かくして食べるようにしましょう。冷えている方は控えめにしたり、生姜、ネギ、黒糖などを使うのもおすすめです。
*その他(平性)…冷やしも温めもしないので、比較的どんな体質の方にも◎
※海藻類やしじみ、牡蠣、ホタテ、いか、たこなどは鹹味といい、自然なしょっぱさのことを意味しています。

<鶏手羽元、昆布、大根、卵、生姜の煮物>

<腎を補う漢方薬と健康食品>
冬は腎に栄養を蓄える時期。
腎精は、女性は7の倍数、男性は、8の倍数の年齢の時に身体の変化があると言われています。
35歳を過ぎた頃ぐらいから腎精は自然に衰えていきます。
腎精は自然と減っていくものなので、少しでも元気に過ごす為に食養生を意識してみてはどうでしょう。
そして、“腎は冷えに弱い”んですよね。
身体を冷やしたり、不摂生な生活が続くと弱ってしまう原因に。。
ですので、とくに下半身は冷やさないようにしましょう。
足首も冷やさない方がいいので、足首がしっかり隠れる靴下を履いて過ごしてください。
あとは、しっかり寝ることも大切になります。
冬の間は、激しい運動などはさけて、腎の栄養をたっぷり蓄えてゆったり過ごしましょうね。



