BLOG
公式ブログ

大暑
こんにちは。
ミドリ薬品漢方堂
国際中医専門員の阿部です。
7月22日から「大暑」を迎え、最も暑い真夏の時期がきました。
熱中症対策にぴったりな「西瓜(すいか)」。
すいかは、“天然の白虎湯(びゃっことう)”と言われており、「白虎湯」は漢方薬の一つです。
熱をさまして潤いを補う作用があり、熱中症や高熱の時に使います。
排尿を促し、熱をさまして必要な潤いを補います。
海塩や岩塩をかけてミネラル補給すると更にいいですよ。
西瓜は、身体が冷える食材なので、冷え性の方、お腹がゆるい方は控えめにしましょう。
すいかとは対照的に、夏の疲れにエネルギー補給剤としておすすめなのが 「甘酒」。
温性で、お腹を温めてくれます。
昔は、夏に甘酒がよく飲まれていたのは、知っていますか? 夏バテ防止によく飲まれていたとか。
今も飲む点滴とも言われていますよね。
甘酒に旬の “とうもろこし” を入れて。
“とうもろこし入り甘酒”にしてみました!
米麹とお米で作った甘酒に、コンソメと粉チーズを少しいれましたよ。
<甘酒とトウモロコシ 粉チーズ入り>
とうもろこしは、胃腸の働きを整え、食欲やエネルギーを補います。
余分な水分も排出するので、体の重だるさを解消します。
“平性”なので比較的どんな体質の方にも使いやすい食材。
捨ててしまいがちな、ヒゲの部分は、漢方薬の生薬にもなっていて、 むくみを取ってくれます。
ご飯を炊く時に、一緒にヒゲも入れるのもいいですね。
保存方法は、ご存知の方も多いと思いますが、とうもろこしは鮮度が落ちやすいので、買ってきたらすぐに茹でてラップに包み、冷蔵や冷凍保存しましょう。
<とうもろこしご飯 ヒゲ入り>
夏は冷たいものと思っていませんか?
中医学では、寒くなる前に冬に起こりやすい不調を予防する「冬病夏治(とうびょうかち)」という考え方があります。
冬に備えて、この時期に陽気を充実させて、冬に起こりやすい不調を夏に予防するということ。
体の陽気が少ないと、冬になって寒さの影響を受けやすくなり、冷え症や関節痛、かぜなどを引きやすくなってしまいます。
「夏しょうが、冬大根、医者いらず」ということわざもあるぐらいなんです。
ですので、冬に備えて今からしっかり対策することも大切になります。
冷たい食事や飲み物はほどほどに^^
少しでも温かい食事を食べるようにしましょう。



